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アバカとは

2017年4月3日

 

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大空に葉を広げて

天然素材アバカは、フィリピン中部地方を中心に生育する、バナナによく似たバショウ科の植物です。沖縄の芭蕉布に使われている糸芭蕉はアバカの仲間。
アバカの繊維は、丈夫なうえに軽くてしなやか。そして、使い込むほどに色が落ち着き、肌馴染みが良くなります。
その特性から熱帯諸国で栽培が試みられましたが、さまざまな条件に適した土地でないと生育しないため、現在もフィリピン特産の植物となっています。

 

 

 

 

 

 

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大地と共に生きる糸

アバカの樹は、豊かな水と適度な日差しを好みます。
湿気を含んだ乾燥しない土壌が必要ですが、水に浸った土地では根腐れしてしまいます。
強い日光があたる場所では大きな葉が枯れてしまい、根が浅いため台風などの強風で倒壊することがあります。

フィリピン中部のマリナオ村は、アバカの生育に適した土地。マリナオ村のアバカ繊維は、他の地方のアバカと比べ、繊細で上品、透明感のある淡い生なり色をしています。
マリナオ村では、繊維を採る作業を機械を使わずすべて手で行い、漂白剤、着色剤などの化学薬品を一切使わず、天然の肌に優しい繊維を作っています。

 

 

 

 

 

 

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一編一編が村の時間

マリナオ村は、首都マニラから飛行機で1時間、空港からジープで一時間ほど行ったところにある山間の小さな村です。公共交通機関は一日往復一本のバスが走っているのみです。

農作物の収穫が少ないマリナオ村の人たちは、アバカを大切に育て、アバカの繊維で日用品を編みながら生計を立てていました。
この静かな村で、繊細で美しい「マクラメ編み」の技術は、子育ての時間の中で育まれ、子どもと共に成長し、次の世代へ受け継がれていきます。

 

 

 

 

 

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写真及び情報提供:NPO法人フェア・プラス